【セミナー報告】グローバル教育に組み込む海外インターンシップ
12月12日(木)に「グローバル教育に組み込む海外インターンシップ」セミナーが開催されました。以前のセミナーにて、カナダのCoopプログラムやアメリカのJビザプログラムについて取り上げましたが、今回は新興国における海外インターンシップについてお話しいただきました。
講師にはタイガーモブ株式会社の共同代表 中村寛大氏をお迎えしました。タイガーモブでは、主に大学生・高校生を対象にオンラインも含め海外インターンシップに5,000人以上を送り出しており、インターンシップ先の国はGlobal Southのアジアの新興国を中心に46カ国に及びます。
セミナーは、タイガーモブを立ち上げたきっかけ、インターンシップ参加者の経験談のビデオから始まりました。サービスコンセプト=モットーは「枠を超えて、世界と、自分と向き合う」。未知の環境に身を置き、実社会で働くという経験を通して、世界という「外面」と、自分という「内面」を五感で感じ、自分らしいあり方を獲得することを目的としています。日本の教育ではなかなか得られない学び方です。
インターンシップの期間はセミナー研修的な5日間の短期から、1年間の長期までさまざまですが、学校の長期休みを利用した3ヶ月から半年の参加者が多いそうです。
事前・事後研修も含めた全プロセスで効果測定を実施し、インターンシップを通して自分がどのように変容したのかを確認しています。中でも興味深かったのは、「自尊感情(自分自身をどう評価するか)」と「公的自意識(周囲から自分がどう見られているか)」との逆相関関係です。
セミナーではインターンシップ例としてインドのNGOやカンボジアでの日系食品商社などが紹介されました。また、教育期間での導入事例として関西学院大学や昭和女子大学の単位認定制度なども紹介されました。このような貴重な経験をした学生たちは、その後起業したり、海外企業に就職したり、海外大学に進学したりと活躍をしているそうです。
セミナー後半は、参加者から多くの質問が寄せられ、丁寧にご回答頂きました。質問は、「インターンシップ先の開発方法は?」「ベストなタイミングはいつ?」「学生の参加の動機は?」「滞在先はどうなるの?」など多岐に渡りました。
留学よりもハードルが高く感じられる新興国でのインターンシップ。教室で知識をインプットしていく留学と違い、現場で自分で決めてやってみるという学び方。受入先での参加者の評価は高いようです。グローバル教育の一つとして、海外インターンシップの関心度が高いことを改めて認識した内容となりました。
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▼実施概要
※本セミナーは終了しております
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グローバル人材育成方法の一つとして海外インターンシップを取り入れる教育機関が増えています。また、就職活動を見据え、留学とは異なる海外インターンシップ体験を自分の強みにしようとチャレンジする若者も増えています。
今回は、主に高校生、大学生を対象に年間5,000人以上の海外インターンシップに送り出しているタイガーモブ株式会社の中村寛大氏を講師に迎えてお話しいただきます。
派遣先国はアジアやアフリカ諸国など40か国以上。
カナダのCoopプログラムやアメリカのJビザプログラムは以前にセミナーで取り上げましたが、今回はタイガーモブが手配している新興国での海外インターンシップについて知り、私たちの海外インターンシップの知識を広げたいと思います。
体験者の効果測定テストから見えて来る海外インターンシップから得られるものについても興味深いお話をしていただきます。
《セミナー概要 》
■内容
・海外インターンシップの価値
・派遣先の国
・短期・長期プログラム
・事例から見る海外インターンシップ
・海外インターンシップの効果測定
・質疑応答
■日時
2024年12月12日(木)
17時-18時
■形式
オンライン(Zoom)
■講師
中村寛大氏(タイガーモブ株式会社 共同代表取締役COO)
■定員
90人
■参加費
無料
■対象
JACSAC会員
会員以外でもこのテーマに興味のある方にご参加頂けます。
■申込方法
下記のフォームから入力・送信してください。(終了)
https://forms.gle/yR3etxTcS9dft71a6
■申込締切
2024年12月10日(火)
※定員になり次第締め切りとなります。
※JACSAC主催セミナーには秘匿性の高い内容を含む場合があるため、視聴は当日のみとさせていただき、録画による後日視聴は実施しない方針で運営しております。あらかじめご了承ください。