【セミナー報告】留学カウンセラーが知っておきたい危機管理
《セミナーレポート》
2022年4月21日にオンラインセミナー「留学カウンセラーが知っておきたい危機管理」を実施いたしました。講師は元一橋大学国際戦略本部統括ディレクターの服部まこと先生です。
下記の5つの項目について、留学担当者が準備しておくべき事項をふんだんにご紹介頂きました。
1. 海外リスクマネジメントの基本
2.日本人の危機意識
3.リスクの過小評価と日本人学生
4.海外留学のための危機管理体制の整備
5.実効性の高いオリエンテーションの提供
具体的なリスクとしては
・感染症/パンデミック
・大麻/ドラッグ
・性暴力/ハラスメント
・テロ/戦争
を取り上げ、下記の点について具体的な示唆がありました。
●「リスクを見て見ぬふりをする」「他の人が行動を起こさないと自分も起こさない」「立ちすくんでしまい反応が遅くなる」といった日本人の特性
●パンデミックについては表面の数値だけでなく、深く現状を見ていく必要があることとその方法
●マリファナが世界的に合法化・非犯罪化の傾向にあるなか、ビクトリア大学公式サイト内の「より安全な大麻の吸い方」ページを例、現状把握とアドバイス例
●性暴力発生例や発生しやすいケースについて、北米大学における対策例とサポート体制を紹介
●戦争やテロの際に安全状況の情報収集ができるURLリストや、学生に知らせておくべき緊急番号事項
●オリエンテーションには「危機対応」項目を入れ、シミュレーションで模擬体験させることも有効
●協定書・契約書における不可抗力に関する記載や、裁判などで問われる可能性がある項目の整備
海外大学が構築している留学生の危機管理体制と比較すると、日本ではまだまだ遅れている面が浮き彫りになりました。危機管理体制の構築を考え直す契機になったセミナーでした。
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▼以下、開催概要
(セミナーは終了しています)
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今回は留学カウンセリングには欠かせない海外リスクマネジメントと危機管理の重要性を学びます。
《講師》
元一橋大学国際戦略本部統括ディレクター
服部まこと氏
《内容》
・海外リスクマネジメントと日本人の危機意識
・パンデミック・国際テロなど想定される危機の種類
・様々なリスク・ケースにおける対応と対策
・実効性の高いオリエンテーションの提供
・海外留学のための危機管理体制の整備
新型コロナウイルスのような感染症から米国同時多発テロのようなテロ、クライストチャーチ地震のような災害、地域的な犯罪・事故から人間関係によるメンタルヘルスまで、留学にはさまざまなリスクが伴います。
新型コロナウイルスの収束はまだ見えて来ません。2年前にこの危機が発生した時には、詳しい情報がない中で留学カウンセラーたちはいろいろな方面から情報収集して留学生たちの対応に当たったことと思います。
JAOS認定留学カウンセラー資格のテキストの「危機管理」の部分が役立ったという人もいます。
今回、講師にお招きした服部氏は元一橋大学国際戦略本部統括ディレクターで、国際教育論・教育交流論を専門とされており、ベトナム、タイ、ラオスなどの支援活動にも活躍の場を拡げられています。
著訳書に「アルフレッド・ノーベル伝」「留学生アドバイザーという仕事」「海外留学の危機管理」等があります。また、JAOS認定留学カウンセラー資格のテキストの「留学・教育交流の歴史」や「留学における危機管理」を執筆された方でもいらっしゃいます。
どうぞ奮ってご参加ください。
■日程
2022年4月21日(木)
17:00-18:00
■形式
Zoomによるオンラインセミナー
■定員
80名
■参加費
無料
■対象
JACSAC会員(大学教員・職員、留学カウンセラー、高校教員など)
会員以外の方でもこのテーマに興味のある方どなたでもご参加頂けます。
■申込締切
2022年4月19日(火)
※定員になり次第締め切りとなります。
▼お申込みページはこちら
https://forms.gle/hUGvqr1v3ySQFh8i7
※JACSAC主催セミナーには秘匿性の高い内容を含む場合があるため、視聴は当日のみとさせていただき、録画による後日視聴は実施しない方針で運営しております。あらかじめご了承ください。