【勉強会報告】帰国後の就職とアドバイジング
8月9日に、株式会社ディスコの山崎真司氏を講師としてお招きし、留学生の就職をテーマにお話いただきました。
株式会社ディスコといえば、海外で学ぶ日本人留学生・バイリンガル人財を対象とした就職フェア「キャリアフォーラム」を主催している会社として有名ですね。
セミナーでは、山崎さんの自己紹介の後、参加者の関心の高い「キャリアフォーラム」についてのお話から始まりました。「キャリアフォーラム」は、現在、欧米はもちろん、アジアなど7か国10地域で開催されているようです。1987年以来7,000社の企業と250,000名の留学経験者との出会いを提供されてきました。
このイベントの最大の特徴は何といっても、数カ月間かけて行なう国内の採用活動と異なり、留学生を求める参加企業が、たった3日間という短期間に留学生に内定を出す、という点でないでしょうか。
企業によっては、1社で10数名の内定者を出すこともあるそうです。日本人留学生やバイリンガル人財にとっては、まさに知っておきたい最大の就活イベントであり、企業に直接自分を売り込めるビッグチャンスとなります。
次にグローバル人財の定義の解説から、現在の国内企業の海外進出の現状、企業と学生とのグローバル意識のギャップなど、まさに留学生をカウンセリングされる方にはぜひ知っておきたい内容ばかりでした。
中でも興味深かった点は、企業が、今後5年間、最重要拠点として位置付けている国・地域としてアジア(一位・中国、二位アセアン諸国、三位インド)を重視しているのに対して、学生側が将来働いてみたい国・地域として挙げているのは、いまだ欧米志向(一位・アメリカ、二位・イギリス、三位・ドイツ)が強いとのこと。
グローバル人財を求める企業は、どういった国で活躍できそうかを考え採用していることを考えると、かりに働く国を欧米ばかりにこだわっている学生の場合、かえって不利になってしまうかもしれませんね。
その他、グローバル人財に求められるスキルや再現性のお話、留学までにしてほしいこと、留学中にしてほしいことなど、たいへん有意義なお話をとてもわかりやすく解説いただきました。
留学生のキャリアがテーマであったためか、セミナーは満員御礼で当日欠席者がゼロという人気ぶりでした。
またいずれ企画してしたいと思いますので、今回ご参加できなかった方は是非次回にご参加ください。
お楽しみに。